特集 毛髪関連疾患
臨床例
Cronkhite-Canada症候群
松村 泰宏
1
,
平田 央
,
前川 直輝
,
國行 秀一
1大阪市総合医療セ 皮膚科
キーワード:
Peutz-Jeghers症候群
,
Prednisolone
,
黒色腫
,
鑑別診断
,
消化器系内視鏡法
,
Cronkhite-Canada症候群
,
皮膚鏡検査
,
補液療法
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Fluid Therapy
,
Melanoma
,
Peutz-Jeghers Syndrome
,
Prednisolone
,
Endoscopy, Digestive System
,
Intestinal Polyposis
,
Dermoscopy
pp.365-368
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015207721
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<症例のポイント>脱毛部において退行期・休止期毛の割合が著明に増加していたCronkhite-Canada症候群(以下、CCS)の1例を報告した。自験例は脱毛、皮膚色素沈着、消化管ポリポーシスを認め、家族歴がないことから非遺伝性と判断しCCSと診断した。CCSとVogt-小柳-原田病(以下、VKH)はいずれもびまん性の脱毛をきたしうる疾患であるが、経過とVKHの病勢が相関しなかったことから自験例の脱毛はCCSの症状の1つであり、CCSとVKHの併発は偶発的なものであると考えた。退行期・休止期毛の割合が80%以上に増加するが毛包への炎症細胞を認めないことが、CCSの脱毛の病理組織学的な特徴ではないかと推察した。
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