特集 毛髪関連疾患
臨床例
Cronkhite-Canada症候群
山本 佐織
1
,
長田 厚
,
小嶋 裕一郎
,
塚本 克彦
1山梨県立中央病院 皮膚科
キーワード:
Peutz-Jeghers症候群
,
Prednisolone
,
大腸ポリポーシス-腺腫様
,
鑑別診断
,
経口投与
,
消化器系内視鏡法
,
Cronkhite-Canada症候群
,
若年性ポリポーシス
Keyword:
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Peutz-Jeghers Syndrome
,
Adenomatous Polyposis Coli
,
Prednisolone
,
Endoscopy, Digestive System
,
Intestinal Polyposis
,
Juvenile Polyposis Syndrome
pp.361-364
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015207720
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<症例のポイント>Cronkhite-Canada症候群は、消化管ポリポーシス、下痢、皮膚の色素沈着、脱毛、爪の萎縮、味覚異常を伴う原因不明の非遺伝性疾患である。自験例は消化管ポリポーシスと典型的な皮膚症状から本症と診断できた。本疾患の消化管ポリープはイクラ状外観を呈するが、腫瘍性病変ではなく浮腫性変化を主体とした炎症性ポリープである。ステロイドによる治療が著効するが、高カロリー輸液、抗プラスミン薬、メサラジンなどで改善した報告もある。自験例はプレドニゾロンで治療を行い、消化管ポリープとともに易脱毛などの皮膚症状も改善した。
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