特集 肝硬変診療の新時代
1 .肝硬変の成因別実態
水野 恵
1
,
上野 義之
1
1山形大学医学部消化器内科
キーワード:
肝硬変
,
慢性肝炎
,
病因
,
NASH
,
アルコール性肝硬変
Keyword:
肝硬変
,
慢性肝炎
,
病因
,
NASH
,
アルコール性肝硬変
pp.1529-1534
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001443
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肝硬変の成因には,ウイルス性肝炎,アルコール過剰摂取,非アルコール性脂肪肝炎(NASH)のほか,自己免疫性疾患,遺伝性疾患,薬物性肝障害などがある.肝硬変の根本的治療は原因の除去であり,成因によっては適切な対策により病理学的にも肝硬変の改善が期待できる.欧州や中南米ではアルコール性がおもな死亡の成因であるが,東アジアやアフリカではウイルス性肝炎が多く,地域により成因割合は異なる.本邦では長年おもな成因となっているC型肝炎が減少傾向にあり,今後はアルコール性とNASHの割合の増加が懸念される.それに伴い,これまで以上に消化器内科と他科とが連携して肝疾患患者の診療に取り組むことが重要となってくる.
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