特集 ここが知りたいアルコール性肝疾患―お酒と肝臓の上手な付き合いかたとは?
アルコールによる肝臓ダメージを評価する
アルコール性肝硬変はどのように診断するか?
長谷川 直之
1
1筑波大学医学医療系消化器内科
キーワード:
アルコール性肝硬変
,
超音波エラストグラフィ
,
FIB-4 index
,
ELF
,
FibroTest
Keyword:
アルコール性肝硬変
,
超音波エラストグラフィ
,
FIB-4 index
,
ELF
,
FibroTest
pp.1104-1108
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000945
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Headline
・アルコール性肝硬変は早期の禁酒により予後を改善させることが可能である.
・アルコール性肝硬変の診断には肝生検がゴールドスタンダードであるが,近年は血清線維化マーカーや超音波エラストグラフィ,MRIエラストグラフィといった画像診断の進歩により肝生検をせずに肝硬変の診断が可能となってきている.
・様々な指標のなかで,FIB-4 index,M2BPGi,超音波エラストグラフィは利便性が高く,アルコール性肝疾患における肝線維化診断の感度・特異度も高く,アルコール性肝硬変の診断に特に有用と考えられる.
・適切にアルコール性肝硬変を診断し,禁酒の徹底,肝硬変の合併症管理をしていくことが重要である.
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