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特集 変貌する肝移植—適応拡大・ドナー選択・治療戦略の最先端を知る
原疾患の治療と今後の展開
アルコール性肝硬変およびNASHに対する肝移植
Management and result of liver transplantation for alcoholic liver cirrhosis and non-alcoholic steatohepatitis
戸島 剛男
1
,
吉住 朋晴
1
,
原田 昇
1
,
伊藤 心二
1
,
森 正樹
1
Takeo TOSHIMA
1
1九州大学大学院消化器・総合外科
キーワード:
肝移植
,
アルコール性肝硬変
,
非アルコール性肝炎
,
NASH
Keyword:
肝移植
,
アルコール性肝硬変
,
非アルコール性肝炎
,
NASH
pp.1068-1073
発行日 2020年9月20日
Published Date 2020/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213049
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【ポイント】
◆アルコール性肝硬変に対する肝移植では,十分な断酒期間をおいた症例において移植後成績は良好であり,再飲酒の回避と術後de novo悪性疾患の早期発見が重要と考えられる.
◆NASHに対する肝移植は食生活の欧米化に起因して増加傾向にあるが,術後のNASH再発や合併症,予後について欧米と異なる可能性もあり,今後も厳重な観察が必要である.
◆肝移植は,脳死・生体いずれにおいてもドナーの尊い意思により成立する医療であり,術後成績を鑑みながらアルコール性肝硬変・NASHそれぞれの適応に関しては今後も十分に議論される必要がある.
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