特集 分子標的時代のIBD 診療 ―IBD の寛解導入,寛解維持の実践
2.クローン病に対する寛解導入と寛解維持(3)クローン病に対する寛解維持療法と薬剤使用のコツ
石田 哲也
1
1石田消化器IBD クリニック
キーワード:
クローン病
,
生物学的製剤
,
2 次無効
,
副作用
Keyword:
クローン病
,
生物学的製剤
,
2 次無効
,
副作用
pp.1227-1234
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001319
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クローン病は若年で発症し,慢性で進行性の病気のため治療は長期にわたる.2002 年のインフリキシマブの登場以来生物学的製剤を中心とした治療は飛躍的に進歩し,クローン病の自然史は改善され患者のQOL は向上している.現在まで新しい薬剤,使用方法が次々に臨床に登場しわれわれは一つひとつの特徴を熟知し患者の病態をよく理解したうえで治療方法を患者に応じて当てはめることが必須である.長い治療期間中にはさまざまな問題が生じてくる.とくに重要なのは2 次無効と副作用であり的確な対処が必要である.また経過中に手術を経験する患者は術後の対応がその後の予後を左右するので周術期に患者の病態をよく把握し術後の検査治療に臨むことが肝要である.
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