特集 分子標的時代のIBD 診療 ―IBD の寛解導入,寛解維持の実践
1.潰瘍性大腸炎に対する寛解導入と寛解維持(3)潰瘍性大腸炎に対する5‒ASA による寛解維持療法と薬剤使用のコツ
竹内 健
1
1医療法人社団康喜会辻仲病院柏の葉消化器内科・IBD センター
キーワード:
寛解維持療法
,
5‒ASA 製剤
,
Treat‒to‒Target
,
便中カルプロテクチン
Keyword:
寛解維持療法
,
5‒ASA 製剤
,
Treat‒to‒Target
,
便中カルプロテクチン
pp.1201-1206
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001315
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潰瘍性大腸炎は慢性的に腸管粘膜に炎症を発生する原因不明の難病である.5‒ASA 製剤は,寛解導入・寛解維持療法の両者に使用できる重要な基本薬である.最近,導入されたTreat‒to‒Target の概念に基づく便中カルプロテクチンを用いた疾患活動性モニタリングを行う寛解維持療法は,5‒ASA 製剤を適切に使用することにより粘膜治癒を達成し維持することで臨床的再燃を予防するとともに,患者の内視鏡検査による身体的負担を減少させるだけではなく,医療経済的負担を適切に削減することも期待される.
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