これ一冊ですべてわかる消化器超音波検査
Ⅲ 胆膵領域 ⑧ 膵疾患・胆道疾患診断におけるEUS‒FNA の役割
菅野 敦
1,2
,
三浦 晋
1
,
滝川 哲也
1
,
粂 潔
1
,
正宗 淳
1
1東北大学大学院消化器病態学分野
2自治医科大学内科学講座 消化器内科学部門
キーワード:
膵癌
,
膵神経内分泌腫瘍
,
自己免疫性膵炎
,
胆管癌
,
IgG4 関連硬化性胆管炎
Keyword:
膵癌
,
膵神経内分泌腫瘍
,
自己免疫性膵炎
,
胆管癌
,
IgG4 関連硬化性胆管炎
pp.1067-1074
発行日 2020年8月7日
Published Date 2020/8/7
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001283
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超音波内視鏡下穿刺吸引法(Endoscopicultrasonography‒fine needle aspiration;EUS‒FNA)を用いた膵疾患に対する病理組織学的診断は,1992 年に初めて施行されて以来,その高い正診率から重要な検査法と位置づけられている.一方,胆道疾患における病理組織学的診断は,内視鏡的逆行性胆管膵管造影(Endoscopicretrograde cholangiopancreatography;ERCP)を用いた経乳頭的胆管生検・細胞診によって行われることが多いが,EUS‒FNA の報告が散見されるようになった.本稿では,EUS‒FNA を用いた病理組織学的診断に関する全般的な内容と,膵疾患および胆道疾患に対するEUS‒FNA を用いた病理組織学的診断における現状について概説する.
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