特集 自己免疫性膵炎(AIP)
6 .EUS/EUS‒FNAによる自己免疫性膵炎の診断
岩井 知久
1
,
木田 光広
1
,
今泉 弘
1
,
奥脇 興介
1
,
山内 浩史
1
,
金子 亨
1
,
小泉 和三郎
1
1北里大学医学部消化器内科学
キーワード:
自己免疫性膵炎
,
超音波内視鏡下吸引細胞診
,
リンパ形質細胞性硬化性膵炎(LPSP)
,
特発性膵管破壊性慢性膵炎(IDCP)
Keyword:
自己免疫性膵炎
,
超音波内視鏡下吸引細胞診
,
リンパ形質細胞性硬化性膵炎(LPSP)
,
特発性膵管破壊性慢性膵炎(IDCP)
pp.189-196
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000228
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自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis;AIP)は,しばしば閉塞性黄疸で発症し,時に腫瘤像を形成する膵炎である.病理学的にはリンパ形質細胞性硬化性膵炎(LPSP)と特発性膵管破壊性慢性膵炎(IDCP)が存在し,それぞれ1 型と2 型に分類される.各種画像検査により典型例では問題となることは少ないが,臨床的に膵癌との鑑別が問題となることが多い.超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS‒FNA)は,通常22G 針による組織採取が主流であり,AIP 診療においても近年22G 針での検討が増えてきた.十分な組織採取と検体処理の工夫で,組織学的診断をさらに向上させることが今後の課題である.
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