Japanese
English
症例
EUS-FNAにより術前診断しえた微小な非機能性膵神経内分泌腫瘍の1例
A case of minute non-functional pancreatic neuroendocrine tumor preoperatively diagnosed by EUS-FNA
沢井 博純
1
,
栗本 昌明
1
,
小出 修司
1
,
羽場 真
1
,
小出 肇
1
,
神谷 厚
1
H. Sawai
1
,
M. Kurimoto
1
,
S. Koide
1
,
S. Haba
1
,
H. Koide
1
,
A. Kamiya
1
1成田記念病院
キーワード:
非機能性
,
膵神経内分泌腫瘍
,
EUS-FNA
Keyword:
非機能性
,
膵神経内分泌腫瘍
,
EUS-FNA
pp.93-98
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_93
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はじめに 膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine tumor:pNET)は全膵腫瘍の1~2%とされる比較的まれな疾患である.そのうち非機能性膵神経内分泌腫瘍は47.6%を占め1),臨床的には遠隔転移をきたす可能性をもった潜在的悪性腫瘍と考えるべきで2),治療の基本は外科的切除である.今回,2年間の経過観察中,腫瘍径の変化は認めないもののCT上の造影効果が増強した微小な非機能性pNETに対し,EUS-FNAにより術前に確定診断を得た1例を経験したので,治療前に診断しえた本邦報告例の検討とともに文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019