これ一冊ですべてわかる消化器超音波検査
Ⅲ 胆膵領域 ④ 膵充実性腫瘤診断における超音波検査の役割
川路 祐輝
1
,
北野 雅之
1
1和歌山県立医科大学第二内科
キーワード:
膵充実性腫瘤
,
US
,
EUS
,
膵癌
Keyword:
膵充実性腫瘤
,
US
,
EUS
,
膵癌
pp.1043-1049
発行日 2020年8月7日
Published Date 2020/8/7
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001279
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
膵充実性腫瘤の画像診断としては経腹壁超音波検査(ultrasound;US),CT,MRI,超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography;EUS)などがある.US は本邦で広く行われている検査であり,スクリーニング検査として頻用されている.EUS はもっとも高解像度の画像診断であり,精査を行う際に重要な役割を果たす.膵充実性腫瘤の中でも膵癌はきわめて予後不良な疾患であり,より早期に診断・治療を行うことの重要性が叫ばれている.またそのためには各種画像診断の長所・短所や位置付けを理解しておくことが重要である.本稿では膵充実性腫瘤診断における超音波検査(US,EUS)についてそれぞれの検査の特徴や役割を概説する.
Copyright © 2020, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.