Japanese
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特集 肝胆膵疾患に挑む―次世代へのメッセージ
各論
胆膵診療にかける想い
Challenging Hepato-Biliary-Pancreatic diseases
真口 宏介
1
Hiroyuki MAGUCHI
1
1手稲渓仁会病院 消化器病センター
1Center for Gastroenterology, Teine-Keijinkai Hospital
キーワード:
膵癌
,
胆管癌
,
胆囊癌
,
IPMN
,
画像診断
Keyword:
膵癌
,
胆管癌
,
胆囊癌
,
IPMN
,
画像診断
pp.601-609
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100643
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要旨
私が胆膵専門医を志したきっかけは,症例そして高名な先生方との“出会い”と医局での事情という“偶然”であった.ERCP関連手技およびEUSは独学で施行してきたが,上手に行うためのkey pointは“より正確なスコープ操作法の習得”であり,施設見学,ライブへの参加そして自分の手の動きとスコープ先端の動きについての分析が役に立った.これらの手技は胆膵疾患の診療には不可欠であり,標準化の確立と教育システムの構築が必要と考える.画像診断機器は進歩したが,現状においても早期の膵・胆道癌の症例数は少なく,発癌から進行癌に至る経路の解明も十分にはできていない.画像診断での微細な異常所見を捉える眼を養うこと,常に病理との対比を行うこと,その積み重ねが膵・胆道早期癌の発見のための診断法の確立に繋がると考える.次世代に伝えたいメーセージは「画像診断にこだわれ!」である.
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