これ一冊ですべてわかる消化器超音波検査
Ⅲ 胆膵領域 ② 胆囊癌診断における超音波検査の役割
橋本 千樹
1
,
廣岡 芳樹
1
,
川部 直人
1
,
中野 卓二
1
,
中岡 和徳
1
,
田中 浩敬
1
1藤田医科大学消化器内科Ⅱ
キーワード:
胆囊癌
,
経腹壁超音波
,
超音波内視鏡
,
造影超音波
Keyword:
胆囊癌
,
経腹壁超音波
,
超音波内視鏡
,
造影超音波
pp.1031-1037
発行日 2020年8月7日
Published Date 2020/8/7
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001277
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胆道癌は2019 年の死亡数予測では,18,600 人であり, 部位別では第6 位に位置している参考URL .5 年相対生存率は男性23.8%,女性21.1%と全がんの5 年相対生存率男性59.1%,女性66.0%に比べ低いのが現状である1).一方,経腹壁超音波検査(US)は比較的安価で低侵襲かつ簡便な検査であることより,「エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン改訂第3版」では,ファーストステップとして行うべき検査となっている.超音波内視鏡(EUS)は,術者の技量に依存するが,US やCT よりも高い診断能を有しておりサードステップで行う検査とされている.本稿では,胆囊癌診断に対するUSおよびEUS の役割について解説する.
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