特集 急性胆囊炎・胆管炎を再考する
9.黄色肉芽腫性胆囊炎の診断・治療
田中 浩敬
1
,
大野 栄三郎
1
,
葛谷 貞二
1
,
中岡 和徳
1
,
橋本 千樹
2
,
廣岡 芳樹
1
1藤田医科大学消化器内科
2藤田医科大学ばんたね病院消化器内科
キーワード:
黄色肉芽腫性胆囊炎
,
胆囊炎
,
胆囊癌
Keyword:
黄色肉芽腫性胆囊炎
,
胆囊炎
,
胆囊癌
pp.1421-1426
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003231
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黄色肉芽腫性胆囊炎(XGC)は胆囊壁の黄色肉芽腫性肥厚を特徴とする.多くの場合は胆囊結石を合併する.画像検査では,粘膜面の連続性保持,胆囊壁内の胆汁成分の検出(CT検査では低吸収域,MRI検査ではT2強調画像での高信号)などの特徴を認める.各種画像所見や臨床所見は胆囊癌と類似することも多く鑑別が困難なことが多い.また,胆囊癌の合併率も高く適切な外科的治療が求められるが,十分な画像検査を行っても過大手術となることも少なくない.手術に際しては,術中迅速診断を活用すること,術前に十分なインフォームド・コンセントを行うこと,などが重要である.
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