特集 胆囊癌診療の現況
3 .胆囊癌の診断(1)診断体系と鑑別診断
田中 浩敬
1
,
川嶋 啓揮
1
,
大野 栄三郎
1
,
石川 卓哉
1
,
酒井 大輔
1
,
廣岡 芳樹
2
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
2名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
胆囊癌
,
腹部超音波検査
,
胆囊壁血流
,
胆道癌診療ガイドライン
,
鑑別診断
Keyword:
胆囊癌
,
腹部超音波検査
,
胆囊壁血流
,
胆道癌診療ガイドライン
,
鑑別診断
pp.147-153
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000646
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胆囊癌の診断アルゴリズムでは,ファーストステップとして血液検査と腹部超音波検査を,セカンドステップとしてCT 検査やMRI 検査を,サードステップとして超音波内視鏡検査や内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査,PET‒CT を行う.腹部超音波検査は胆囊癌の拾い上げ診断,質的診断,深達度診断などに幅広く有用な検査であり,さらに胆囊壁血流の測定を加えることで高い正診を得ることができる.胆囊癌との鑑別疾患としては,胆囊ポリープ,胆囊腺筋腫症,胆泥,転移性胆囊腫瘍,胆囊炎,膵・胆管合流異常,急性肝炎,悪性リンパ腫などが挙げられる.
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