特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第6章 肝・胆・膵
膵がん診断のイノベーション:膵がんに対する超音波画像診断技術の進歩
石川 卓哉
1
,
藤城 光弘
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
膵がん
,
超音波内視鏡
,
造影超音波
,
エラストグラフィ
Keyword:
膵がん
,
超音波内視鏡
,
造影超音波
,
エラストグラフィ
pp.528-531
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_528
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Summary
・膵がんは発見が難しく,予後不良ながんである.
・膵がんの早期診断のためにさまざまな取り組みがなされているが,いまだに確立した手法は存在しない.
・超音波内視鏡検査は空間分解能およびリアルタイム性が高く,膵疾患の診療においては欠かせない手技となっている.
・超音波造影剤を併用することで詳細な血流評価が可能となり,膵腫瘤の鑑別に有用である.
・超音波エラストグラフィは非侵襲的に組織弾性を可視化する技術で,肝疾患のみならず膵疾患にも応用可能であり,膵がん診断における新たな技術として期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2020