特集 イラストで見る消化器癌手術アトラス
Ⅳ 肝胆膵 7 胆囊癌に対する手術─早期胆囊癌から進行胆囊癌まで
日下 彬子
1
,
中川 圭
1
,
伊関 雅裕
1
,
青木 修一
1
,
佐藤 英昭
1
,
海野 倫明
1
1東北大学大学院消化器外科学
キーワード:
胆囊癌
,
手術適応
,
術前診断
Keyword:
胆囊癌
,
手術適応
,
術前診断
pp.931-937
発行日 2023年5月31日
Published Date 2023/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003348
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胆囊癌はその解剖・組織学的特徴から,手術検討時に病理診断が確定しないことが多く,浸潤範囲の同定も困難である。進展度診断に難渋することが多く,術前情報から企図される治療適応・手術術式にはいまだ議論の余地がある。わが国の胆道癌登録報告では,胆囊癌全体の切除率は72.9%,5年生存率は39.8%にとどまり,とくにStageⅠ(91.1%),Stage Ⅱ(70.9%)と比較し,Stage Ⅲ(29.7~30.4%),Stage Ⅳ(4.1~7.3%)は予後不良である(図1)1)。
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