特集 大腸ESD の工夫
[各論]
5 .偶発症予防の工夫(3)Ring‒clip による縫縮
吉井 新二
1,2
,
山野 泰穂
1,2
,
仲瀬 裕志
1
1札幌医科大学医学部消化器内科学講座
2札幌医科大学医学部附属病院消化器内視鏡センター
キーワード:
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
縫縮
,
クリップ
,
リングクリップ
Keyword:
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
縫縮
,
クリップ
,
リングクリップ
pp.318-322
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001085
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大腸ESD における遅発性偶発症〔後出血・post‒ESD coagulation syndrome(PECS)など〕の予防にクリップによる完全縫縮の効果が期待される.しかし,大きな切除後潰瘍を完全縫縮するのは容易ではない.われわれは自作クリップ(Ring‒clip)を用いてESD 後の切除後潰瘍の縫縮を行っている.すべての症例に完全縫縮は必要ないと考えるが,偶発症が危惧される場合の予防の工夫として切除後潰瘍を完全縫縮する手段を準備しておくべきである.われわれが行っているRing‒clip の作製方法・使用方法について概説する.
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