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特集 表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)の内視鏡診断と治療
[治療]
偶発症の予防と対策 【Note】OTSCによる縫縮のコツ
Tips for mucosal defect closure with OTSC
港 洋平
1
,
大圃 研
1
,
根岸 良充
1
Yohei Minato
1
,
Ken Ohata
1
,
Ryojyu Negishi
1
1NTT東日本関東病院消化管内科
キーワード:
OTSC
,
潰瘍底閉鎖
Keyword:
OTSC
,
潰瘍底閉鎖
pp.830-833
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000780
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はじめに
表在性非乳頭部十二指腸腫瘍(superficial non-ampullary duodenal epithelial tumor:SNADET)に対する内視鏡治療では,スコープの操作性や筋層が薄いといった解剖学的な特徴から,他の臓器に対する内視鏡治療に比べて術中に生じる偶発症の頻度が高いことはもちろん,切除後の潰瘍底に直接胆汁膵液が曝露することで引き起こされる遅発性穿孔や後出血が最大の問題である1)。一方で,Katoら2)は,創部縫縮により,十二指腸ESDの遅発性偶発症(後出血,遅発性穿孔)を著明に減じることができると報告しており,十二指腸の内視鏡治療を安全に施行するためには,術後の潰瘍底の縫縮が必須であり,いかにして確実に潰瘍底を縫縮するかが重要である。
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