特集 大腸ESD の工夫
[各論]
5 .偶発症予防の工夫(1)Clip on clip 閉鎖法による縫縮
野村 達磨
1,2,3
,
杉本 真也
2
,
大山田 純
2
,
亀井 昭
2
,
林 芳和
1
,
山本 博徳
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
2伊勢赤十字病院消化器内科
3紀南病院消化器内科
キーワード:
ESD 後潰瘍
,
CCCM
,
Clip on clip closure method
,
潰瘍底縫縮
,
粘膜欠損閉鎖
Keyword:
ESD 後潰瘍
,
CCCM
,
Clip on clip closure method
,
潰瘍底縫縮
,
粘膜欠損閉鎖
pp.303-308
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001083
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早期大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)は本邦では確立されている.ESD 後粘膜欠損を閉鎖すると,術後の穿孔・出血やpost‒ESD coagulation syndrome (PECS)などの偶発症が軽減する可能性があるとされている.現在,粘膜欠損に対する一般的な縫縮方法としてクリップ装置による単純閉鎖が広く行われているが,ESD のような大きな粘膜欠損に対する処置成功率は低く,また創閉鎖を行わない施設も多い.創閉鎖のためにさまざまなデバイスが開発されているが,広く普及している方法は未だない.われわれは通常のクリップを用いて大きな粘膜欠損を縫縮するClip on clip closure method( CCCM)を開発し,報告してきた.この章では,CCCM の具体的な方法について症例を用いて紹介する.
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