特集 リンチ症候群と遺伝性消化管ポリポーシス
1.総論(1)遺伝性腫瘍の概要
菅野 康吉
1
1栃木県立がんセンター研究所 同 ゲノムセンター がん予防・遺伝カウンセリング外来
キーワード:
遺伝性大腸がん
,
ポリポーシス
,
リンチ症候群
,
過誤腫
,
鋸歯状ポリポーシス
Keyword:
遺伝性大腸がん
,
ポリポーシス
,
リンチ症候群
,
過誤腫
,
鋸歯状ポリポーシス
pp.591-595
発行日 2019年5月20日
Published Date 2019/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000753
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大腸がんを発症する遺伝性腫瘍症候群のうち非ポリポーシス性のものをリンチ症候群,ポリポーシス性のものを腺腫性,過誤腫性,混合型,鋸歯状に分類した.腺腫性では優性遺伝で発症する家族性大腸ポリポーシス(APC),校正ポリメラーゼのPOLE,POLD1 等がある.劣性遺伝で発症するものとして,CMMRD,MUTYH,NTHL1,MSH3 等がある.その他,過誤腫性ポリポーシスとしてPeutz‒Jeghers 症候群(STK11),juvenile polyposis(SMAD4,BMPR1A),Cowden 症候群(PTEN)等,混合型(GREM1),鋸歯状ポリポーシス(RNF43)について解説した.
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