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特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
消化管ポリポーシスと類似ポリープ
Peutz-Jeghers症候群
Peutz-Jeghers syndrome
栗林 志行
1
,
佐野 孝昭
2
,
都丸 翔太
1
,
佐藤 圭吾
1
,
糸井 祐貴
1
,
橋本 悠
1
,
田中 寛人
1
,
保坂 浩子
1
,
竹内 洋司
3
,
浦岡 俊夫
1
Shiko Kuribayashi
1
,
Takaaki Sano
2
,
Shota Tomaru
1
,
Keigo Sato
1
,
Yuki Itoi
1
,
Yu Hashimoto
1
,
Hirohito Tanaka
1
,
Hiroko Hosaka
1
,
Yoji Takeuchi
3
,
Toshio Uraoka
1
1群馬大学大学院医学系研究科消化器・肝臓内科学
2群馬大学大学院医学系研究科病理診断学
3群馬大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
Peutz-Jeghers症候群
,
過誤腫
,
ポリポーシス
Keyword:
Peutz-Jeghers症候群
,
過誤腫
,
ポリポーシス
pp.540-541
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001350
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疾患の概要
Peutz-Jeghers症候群は,食道を除く全消化管の過誤腫性ポリポーシスと皮膚・粘膜の色素斑を特徴とし,STK11遺伝子の生殖細胞系列の病的バリアントを原因とする常染色体顕性遺伝の疾患である1)。ただし,家族歴を認めない孤発例も少なくない。過誤腫性ポリープは小腸に好発し,ポリープが増大すると出血や腸閉塞,腸重積の原因となりうる。家族歴がある症例では,症状はなくても8歳頃を目安に消化管のサーベイランスを行い,10~15mm以上のポリープは内視鏡的切除術を行うことが推奨されている。また,乳房や膵,子宮,卵巣,肺,精巣などに悪性腫瘍が認められることもあり,消化管以外の臓器においても適切なサーベイランスを行う必要がある。
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