特集 CT colonography 2019―今日までの進歩と現状,そして大腸がん検診への展開
1 .大腸CT 検査の進歩,現状と今後の展望
歌野 健一
1,2
,
根本 大樹
1
,
愛澤 正人
1
,
五十畑 則之
1
,
遠藤 俊吾
1
,
冨樫 一智
1
1福島県立医科大学会津医療センター小腸大腸肛門科
2福島県立医科大学会津医療センター放射線科
キーワード:
大腸CT検査
,
大腸癌
,
検診
,
精密検査
Keyword:
大腸CT検査
,
大腸癌
,
検診
,
精密検査
pp.239-244
発行日 2019年2月20日
Published Date 2019/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000673
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大腸CT検査の最初の報告からすでに20年余りが経過した.その間,CT機器は多列化・高速化が進み,現在では,きわめて高精細な3 次元画像の作成が可能となった.タギングを含む腸管前処置や撮影手法の進歩に伴い,大腸CT検査の精度は多数の大規模臨床試験で担保されている.本邦の検診受診率や精検受診率は低迷しており,これが本邦における大腸癌死亡者数が高止まりしている要因と考えられる.2012年には,大腸CT 検査は保険収載されており,今後は大腸CT検査の積極的な活用が望まれる.そのためにも遅れている検査の標準化やガイドラインの整備,不足している読影処理能力の担保が急務である.
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