特集 CT colonography 2019―今日までの進歩と現状,そして大腸がん検診への展開
2 .大腸がん検診・精検におけるCT colonography の診断精度の現況
馬嶋 健一郎
1
,
藤原 正則
2
,
村木 洋介
1
1亀田メディカルセンター亀田総合病院健康管理科
2亀田メディカルセンター幕張診療放射線部
キーワード:
大腸CT
,
感度
,
特異度
Keyword:
大腸CT
,
感度
,
特異度
pp.245-251
発行日 2019年2月20日
Published Date 2019/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000674
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本邦では年間約5万人が大腸癌で命を落としており,大腸CTの有効活用に期待がもたれている.大腸CTはタギング(経口造影剤による標識)を行うなどの標準的方法を行うことにより高い診断精度が得られ,本邦を含め世界各国で行われたいくつかの大規模研究において診断精度が高いことが証明された.平坦病変の診断能力は大腸内視鏡より低い点には留意が必要であるが,大腸内視鏡と比べてすべてが劣るというわけではなく,ひだ裏や肝彎の曲がりなど大腸内視鏡より優れる領域がある.実際に本邦において検診や精密検査に大腸CTを導入している施設から,着実に癌が発見できることが報告されている.
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