特集 進化する画像診断 ―下部消化管領域
4.消化管画像診断(CT,MRI,PET) ―現状と課題(1)大腸CT検査(CT colonography) ―がん検診,がん術前検査での展開
歌野 健一
1,2
,
根本 大樹
2
,
愛澤 正人
2
,
五十畑 則之
3
,
遠藤 俊吾
3
,
冨樫 一智
2
1福島県立医科大学会津医療センター放射線科
2福島県立医科大学会津医療センター小腸大腸内科
3福島県立医科大学会津医療センター大腸肛門外科
キーワード:
大腸CT検査
,
大腸癌
,
大腸がん検診
,
腹腔鏡手術
Keyword:
大腸CT検査
,
大腸癌
,
大腸がん検診
,
腹腔鏡手術
pp.411-418
発行日 2022年3月20日
Published Date 2022/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002151
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大腸CT検査はmulti-detector CT装置を用いて大腸腫瘍性病変を検出する検査法である.大腸内視鏡検査や注腸造影検査といった他の大腸精密検査と同様に腸管前処置を行い,経肛門的に二酸化炭素などのガスを注入し,大腸を拡張してCT撮影を行う.得られたデータから二次元画像の多断面再構成像(MPR像),三次元画像の内視鏡類似像や注腸類似像などを作成し,大腸腫瘍性病変を検出する.大腸CT検査は腸管前処置の大幅な軽減が可能で,内視鏡の挿入やバリウムの注入が不要で検査時間も短いため,被検者の負担が少ないという利点がある.また大腸内視鏡検査のように検査施行に高度の熟練を必要とせず,被検者の性別や体格,手術歴といった背景にも影響されにくい.
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