特集 消化管粘膜下腫瘍(SMT)の診療
6 .消化管粘膜下腫瘍に対する直視下生検法の実際
片岡 幹統
1
,
海老沼 浩利
1
,
樋口 肇
1
,
梅田 瑠美子
1
,
宮田 直輝
1
,
高橋 冴子
1
1国際医療福祉大学三田病院消化器センター
キーワード:
ESD
,
GIST
,
胃粘膜下腫瘍
,
粘膜切開生検
Keyword:
ESD
,
GIST
,
胃粘膜下腫瘍
,
粘膜切開生検
pp.1493-1499
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000559
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上部消化管粘膜下腫瘍(submucosal tumor;SMT)にはGIST (gastrointestinal stromal tumor)など治療適応の病変がある.「GIST診療ガイドライン(第3版)」では,病理組織的にGISTと診断すれば手術の適応となっている.現在,病理組織診断法としてガイドラインではEUS—FNAB (endoscopic ultrasaound—guided fine needle aspiration biopsy)が保険収載され推奨されているが,多くの施設で一般検査として行われていないのが現状である.一方,胃のESD (endoscopic submucosal dissection)は,多くの施設で一般的な早期胃癌の内視鏡治療法として広く普及している.SMTに対し,ESDの手技を用いた粘膜切開生検による病理組織診断も行われている.
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