特集 消化管粘膜下腫瘍(SMT)の診療
5 .消化管粘膜下腫瘍に対するEUS‒FNA の実際
奥野 のぞみ
1
,
水野 伸匡
1
,
桑原 崇通
1
,
松本 慎平
1
,
原 和生
1
1愛知県がんセンター中央病院消化器内科部
キーワード:
粘膜下腫瘍
,
超音波内視鏡
,
超音波内視鏡下穿刺吸引法
Keyword:
粘膜下腫瘍
,
超音波内視鏡
,
超音波内視鏡下穿刺吸引法
pp.1485-1492
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000558
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粘膜下腫瘍(submucosal tumor;SMT)は上下部内視鏡検査において偶然発見されることが多い.病変の主座が粘膜下に存在し正常上皮で覆われているため,通常の内視鏡下観察のみでの画像診断は困難であり,通常の内視鏡下鉗子生検では病理組織学的診断も困難であることが多い.超音波内視鏡下穿刺吸引法(endoscopic ultrasound—guided fine needle aspiration;EUS—FNA)は,SMTを安全かつ正確に病理組織学的に診断できる非常に有用な検査法である.画像のみでは診断が困難な10 mm以上の低エコー充実性腫瘍はEUS—FNAの適応を考慮すべきである.
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