Japanese
English
特集 消化管粘膜下腫瘍のすべて
[胃]
【Topics】2cm以下の粘膜下腫瘍の取り扱い
Management of gastric submucosal tumors two centimeters or more in size
岩室 雅也
1
,
岡田 裕之
2
Masaya Iwamuro
1
,
Hiroyuki Okada
2
1岡山大学病院消化器内科
2姫路赤十字病院消化器内科
キーワード:
胃粘膜下腫瘍
,
ガイドライン
,
GIST
Keyword:
胃粘膜下腫瘍
,
ガイドライン
,
GIST
pp.1001-1002
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001515
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はじめに
内視鏡検査で見つかる胃粘膜下腫瘍のほとんどは腫瘍径2cm以下であり,症状を伴わず偶発的に発見される1)。胃粘膜下腫瘍の半数以上は消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST),筋原性腫瘍(平滑筋腫や平滑筋肉腫),神経原性腫瘍(神経鞘腫)などの間葉系腫瘍であり,なかでもGISTと平滑筋腫の頻度が高い2)。これらに加えて,脂肪腫や神経内分泌腫瘍のような粘膜下にみられる充実性腫瘤,異所性膵や粘膜下異所性胃腺,囊胞などの非腫瘍性病変,粘膜下腫瘍様発育を伴った上皮性腫瘍,さらには胃壁外からの圧排など,さまざまな病態が「胃粘膜下腫瘍」に含まれる。本稿では,われわれの前向き観察研究の中間解析結果3)もふまえ,2cm以下の胃粘膜下腫瘍の取り扱いについて概説する。
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