特集 膵神経内分泌腫瘍update
10.核医学の膵神経内分泌腫瘍診断・治療への応用
小林 規俊
1
,
高野 祥子
2
,
金田 朋洋
2
,
市川 靖史
1
1横浜市立大学大学院医学研究科がん総合医科学
2横浜市立大学大学院医学研究科放射線医学
キーワード:
神経内分泌腫瘍
,
ソマトスタチン受容体
,
ソマトスタチン受容体シンチグラフィー
,
ペプチド受容体放射性核種療法
Keyword:
神経内分泌腫瘍
,
ソマトスタチン受容体
,
ソマトスタチン受容体シンチグラフィー
,
ペプチド受容体放射性核種療法
pp.1161-1168
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000472
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111Inペンテトレオチドを用いたソマトスタチン受容体シンチグラフィー(somatostatin receptor scintigraphy;SRS)は,ソマトスタチン受容体を有する神経内分泌腫瘍に集積し,可視化することで,その存在診断と質的診断の双方の役割を担うmolecular imagingである.SRSは,ペプチド受容体放射性核種療法(peptide receptor radio—nucleotide therapy;PRRT)を施行するうえでの必須の検査である.SRSによる集積部位は,PRRTによる治療標的部位そのものであり,PRRTは,ソマトスタチン受容体を有する神経内分泌腫瘍細胞のみを選択的に攻撃する標的治療といえる.SRSとPRRTの関係は,診断と治療の融合を意味する新たな診断治療体系であるTheranosticsのモデルケースとしても注目されている.
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