特集 膵神経内分泌腫瘍update
11.膵神経内分泌腫瘍の手術治療
工藤 篤
1
,
小野 宏晃
1
,
小川 康介
1
,
光法 雄介
1
,
伴 大輔
1
,
田邉 稔
1
1東京医科歯科大学肝胆膵外科学分野
キーワード:
薬物療法
,
肝切除
,
膵切除
,
切除境界
Keyword:
薬物療法
,
肝切除
,
膵切除
,
切除境界
pp.1169-1175
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000473
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2010年にWHO分類がmalignant potentialを定義してから,膵神経内分泌腫瘍の治療体系における外科切除の役割は劇的に変化した.新しい薬物療法が登場するたびに,外科治療の適応が格段に広がっている.2011年以降,エベロリムス,スニチニブなどの分子標的療法,ストレプトゾシン,ソマトスタチンアナログが次々と保険適用になり,従来切除不能と考えられた腫瘍も切除可能になることもしばしば経験するようになった.2017年にはSSTR2を標的とする内用療法(PRRT)の治験が開始され,術前補助療法や減量手術などの考え方も変わっていくことが予想される.
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