消化器がん診療の最前線 適切な診療を行うためのエッセンス 消化器がん診療各論
神経内分泌腫瘍(消化管および膵)
伊藤 鉄英
1
1九州大学 病態制御内科
キーワード:
消化器外科
,
消化器腫瘍
,
膵臓腫瘍
,
生検
,
消化器系内視鏡法
,
分類
,
予後
,
神経内分泌腫瘍
,
抗腫瘍プロトコール
,
超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法
,
WHO分類
Keyword:
Biopsy
,
Classification
,
Digestive System Neoplasms
,
Pancreatic Neoplasms
,
Prognosis
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Endoscopy, Digestive System
,
Neuroendocrine Tumors
,
Antineoplastic Protocols
,
Endoscopic Ultrasound-Guided Fine Needle Aspiration
pp.609-611
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015009002
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神経内分泌腫瘍(NET)は,内分泌細胞や神経細胞から発症する腫瘍の総称である.以前はカルチノイドと呼ばれてきたが,2010年のWHO分類によりNETの範疇に入れられ,カルチノイドという用語はカルチノイド徴候のみに用いる.NETの診断には正確な組織診断が重要であり,2010年に改訂されたWHO分類で判定する.Ki-67指数により高分化型のNET G1/G2と低分化型のNEC G3に大別され,治療方針も異なる.NETでは,腫瘍の機能性,深達度,転移の有無を正確に評価し,腫瘍の分化度および悪性度に合わせた治療が必要であり,最近発行された「膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)診療ガイドライン」が有用である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014