特集 膵神経内分泌腫瘍update
9 .まれな機能性膵神経内分泌腫瘍の診断
中島 陽平
1
,
大塚 隆生
1
,
森 泰寿
1
,
仲田 興平
1
,
宮坂 義浩
1
,
中村 雅史
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
キーワード:
グルカゴノーマ
,
VIPオーマ
,
ソマトスタチノーマ
,
ACTHオーマ
,
セロトニノーマ
Keyword:
グルカゴノーマ
,
VIPオーマ
,
ソマトスタチノーマ
,
ACTHオーマ
,
セロトニノーマ
pp.1155-1159
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000471
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機能性膵神経内分泌腫瘍(PNETs)は過剰分泌されるホルモンに特異的な症状を伴うことが特徴であり,インスリノーマ,ガストリノーマの頻度が高い.そのほかにはグルカゴノーマ,VIPオーマ,ソマトスタチノーマ,ACTHオーマ,セロトニノーマなどがあり,頻度はきわめて低い.その診断は症状から疑われ,各種画像検査と血中ホルモン濃度測定,超音波内視鏡下穿刺吸引法による生検で確定される.機能性PNETは微小な腫瘍でも内分泌症状を呈する場合があり,画像検査では診断が困難な場合もある.したがって臨床所見から疑わないかぎりは正診にたどり着くことは難しく,常に鑑別診断の一つとして留意することが必要である.
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