保存版 消化器外科領域の希少悪性腫瘍 神経内分泌腫瘍
膵神経内分泌腫瘍の診断と治療
中川原 寿俊
1
,
北野 悠斗
,
牧野 勇
,
宮下 知治
,
田島 秀浩
,
中沼 伸一
,
酒井 清祥
,
林 泰寛
,
尾山 勝信
,
高村 博之
,
北川 裕久
,
伏田 幸夫
,
太田 哲生
1金沢大学 消化器・乳腺・移植再生外科
キーワード:
Cisplatin
,
Etoposide
,
ガストリノーマ
,
グルカゴノーマ
,
インスリノーマ
,
ソマトスタチノーマ
,
腫瘍多剤併用療法
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
神経内分泌腫瘍
,
Everolimus
,
Irinotecan
,
Sunitinib
Keyword:
Everolimus
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cisplatin
,
Etoposide
,
Glucagonoma
,
Insulinoma
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Somatostatinoma
,
Gastrinoma
,
Neuroendocrine Tumors
,
Irinotecan
,
Sunitinib
pp.1104-1110
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015008962
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膵神経内分泌腫瘍の診断・治療について解説した.機能性膵神経内分泌腫瘍では,症状・血液学的所見などの臨床診断が重要である.局在診断については,超音波内視鏡,造影CT,MRIなどが有用である.悪性度の評価に関しては,これまで術前に診断することが困難とされていたが,造影CTにおける動脈相と平衡相の腫瘍部位のCT値を比較する(CT値比)ことで,悪性度の予測が可能となった.通常の膵神経内分泌腫瘍では縮小手術が可能となることが多いが,悪性のポテンシャルをもつ症例では,所属リンパ節の郭清を含めた一括切除を必要とする.術前に正確な局所診断を行い,過不足のない治療を行うことが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014