消化器神経内分泌腫瘍
その他の機能性膵神経内分泌腫瘍
柴田 近
1
,
三浦 康
,
内藤 剛
,
元井 冬彦
,
森川 孝則
,
海野 倫明
1東北大学 大学院医学系研究科生体調節外科学分野
キーワード:
グルカゴノーマ
,
ソマトスタチノーマ
,
VIPoma
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
X線CT
,
免疫組織化学
,
リンパ節郭清
,
神経内分泌腫瘍
,
拡散MRI
,
超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法
Keyword:
Vipoma
,
Glucagonoma
,
Immunohistochemistry
,
Lymph Node Excision
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Somatostatinoma
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Neuroendocrine Tumors
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Endoscopic Ultrasound-Guided Fine Needle Aspiration
pp.69-73
発行日 2012年12月20日
Published Date 2012/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013116821
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その他の機能性膵神経内分泌腫瘍としては,グルカゴノーマ,VIPオーマ,ソマトスタチノーマ,GRFオーマ,ACTHオーマ,などがある.腫瘍産生ホルモンの過剰分泌により症状が出現する.ホルモン血清値の上昇,画像(CT,MRI,EUSなど)による腫瘍の証明,病理組織学的検討で診断をつける.いずれの腫瘍も悪性の頻度が高く,診断時には転移(肝,リンパ節)が認められることもしばしばある.全例悪性として治療を行うべきで,リンパ節郭清を伴う原発巣の切除術で治癒切除を目指す.転移があっても切除を考慮する.治癒切除が不可能な場合,化学療法やホルモン療法の対象となるが,ホルモン分泌による症状の緩和目的で減量手術を行うこともある.
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