特集 ガイドラインに基づいた肝癌診療
3.肝癌治療の実際(3)肝動脈(化学)塞栓療法
渡谷 岳行
1
1東京大学医学部附属病院放射線科
キーワード:
肝動脈塞栓療法
,
ガイドライン
,
TACE
,
DEB‒TACE
Keyword:
肝動脈塞栓療法
,
ガイドライン
,
TACE
,
DEB‒TACE
pp.627-631
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000349
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2017 年版の「肝癌診療ガイドライン」においては肝動脈(化学)塞栓療法に関するclinicalquestion(CQ)として従来の4 項目に加えて分子標的治療薬との併用およびTACE 不応の定義に関する2 個のCQ が加えられた.前者は分子標的治療薬の急速な普及に伴ったもので,後者はTACE に使用可能な塞栓物質や抗癌剤の選択肢が増加していることおよび分子標的治療への移行を視野に入れてTACE 不応の基準を提唱する必要から新設されたものである.また,塞栓療法に関する新しいトピックとしては薬剤溶出性ビーズによるTACE が従来型のリピオドール® およびゼラチン粒によるTACE と同等の位置づけで推奨に盛り込まれたことが大きい.
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