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特集 肝細胞癌の病態と新しい治療戦略
ハーモニックイメージングによる肝細胞癌の治療効果判定と再発診断
Use of Contrast-enhanced Harmonic Gray-scale Sonography to Assess the Therapeutic Effectiveness and Diagnosis of Recurrence for Hepatocellular Carcinoma
沼田 和司
1
,
田中 克明
2
Kazushi NUMATA
1
,
Katsuaki TANAKA
2
1横浜市立大学附属病院臨床検査部
2横浜市立大学市民総合医療センター消化器病センター
1Department of Clinical Laboratory, Yokohama City University School of Medicine
2Gastroenterological Center, Yokohama City University Medical Center
キーワード:
造影エコー
,
ハーモニックイメージング
,
肝細胞癌
,
肝動脈塞栓療法
,
エタノール注入療法
Keyword:
造影エコー
,
ハーモニックイメージング
,
肝細胞癌
,
肝動脈塞栓療法
,
エタノール注入療法
pp.457-464
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900435
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ハーモニックイメージング(以下,造影エコー)の肝細胞癌の治療効果判定と再発診断の有用性を検討した.造影エコーはCTと異なり,リピオドールの影響を受けないため,肝細胞癌の肝動脈塞栓療法(TAE)後の腫瘍残存の有無を判定可能である.また腫瘍残存部位に対してエタノール注入療法(PEI)などの経皮的局所療法の追加が可能である.また局所再発部位や新たな結節病変の発見にも有用である.最近は装置の発達に伴い,通常のエコーでは同定困難な再発部位を同定し,ピンポイントに近いかたちで治療することも可能である.以上より,造影エコーは肝細胞癌の治療効果判定と再発診断に有用である.
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