Japanese
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特集 肝癌治療前後の画像
肝動脈塞栓療法の治療効果と再発
Evaluation of Transarterial Chemoembolization for Inoperable Hepatocellular Carcinoma With Dynamic CT,Dynamic MR Imaging,and Contrast Ultrasonography
高安 賢一
1
,
村松 幸男
1
,
水口 安則
1
,
浅木 彰則
2
,
喜田 恵治
2
Kenichi TAKAYASU
1
,
Yukio MURAMATSU
1
,
Yasunori MIZUGUCHI
1
,
Akinori ASAKI
2
,
Keiji KITA
2
1国立がんセンター中央病院放射線診断部
2香川県立中央病院内科
1Department of Diagnostic Radiology,National Cancer Center Hospital
2Department of Internal Medicine,Kagawa Prefectural Central Hospital
キーワード:
肝細胞癌
,
肝動脈塞栓療法
,
効果判定
,
造影CT
,
造影超音波
Keyword:
肝細胞癌
,
肝動脈塞栓療法
,
効果判定
,
造影CT
,
造影超音波
pp.498-502
発行日 2004年7月15日
Published Date 2004/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100305
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要旨 肝動脈塞栓療法(TAE)の効果判定は,簡便で肝外転移の診断も同時にできるダイナミックCTが,現在広く用いられている.動脈相で濃染する部位を癌細胞の生存,不染ないしリピオドールの停滞部位を壊死と診断することによって判定が可能である.ダイナミックMRIは,ヨードアレルギーの患者に対して有用である.T1,T2強調像を用いたTAE後の信号強度の変化は,早期の効果判定には使いにくい.造影超音波は,リピオドールの停滞に関係なく,腫瘍血管や腫瘍濃染の診断ができ,TAE後早期の判定が可能である.一方,腫瘍の縮小率を用いた効果判定は,壊死率と縮小率の間に相関がみられず,現時点では補助的な判定法として使われている.
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