特集 消化器がん薬物療法
第1部 各臓器がんにおける現在の標準治療と今後の展望 5章 肝細胞癌 Ⅰ 肝細胞癌に対する集学的治療 2.切除不能例に対する集学的治療(非薬物療法を中心に)
山口 将太
1
,
池田 公史
1
1国立がん研究センター東病院肝胆膵内科
キーワード:
RFA
,
TACE
,
SBRT
,
粒子線治療
Keyword:
RFA
,
TACE
,
SBRT
,
粒子線治療
pp.1119-1127
発行日 2024年8月9日
Published Date 2024/8/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003163
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肝細胞癌に対する肝切除は治療効果が確実であり,治療成績も良好であるため,優先的に選択される.しかし,これらの切除の適応とならない症例や肝予備能や耐術能の問題から切除不能と判断した症例に対して,穿刺局所療法,肝動脈化学塞栓療法(TACE),全身薬物療法が選択される.また,近年は切除困難な症例に対して放射線療法(体幹部定位放射線療法や粒子線療法)の有効性も報告されている.本稿では,切除不能肝細胞癌に対する穿刺局所療法,TACE,放射線療法などの局所療法に加え,薬物療法の併用の集学的治療について,解説する.
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