特集 消化器癌の拡大内視鏡診断
7 .胃非上皮性悪性腫瘍の拡大観察診断
前川 聡
1
,
上堂 文也
1
,
中平 博子
1
,
竹内 洋司
1
,
東野 晃治
1
,
石原 立
1
1大阪国際がんセンター消化管内科
キーワード:
胃非上皮性悪性腫瘍
,
内視鏡診断
,
拡大内視鏡
Keyword:
胃非上皮性悪性腫瘍
,
内視鏡診断
,
拡大内視鏡
pp.1713-1718
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000167
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胃の内視鏡検査において,NBI (NarrowBand Imaging)を併用した拡大内視鏡観察は上皮性腫瘍の診断に有用である.一方で非上皮性悪性腫瘍においては悪性リンパ腫を除く腫瘍は非腫瘍粘膜に覆われているため,表面粘膜を拡大内視鏡で観察しても診断は不可能である.悪性リンパ腫は腫瘍が表面に露出した場合に拡大内視鏡にて診断が可能な場合がある.胃悪性リンパ腫は拡大内視鏡観察にて表面構造の消失と不整血管を認め,胃MALT リンパ腫では太い木の幹から枝状に分岐したtree like appearanceを認めることがある.胃カルチノイドでは引き伸ばされた粘膜の表面構造や拡張血管を認めることがある.
Copyright © 2017, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.