Japanese
English
今月の主題 いま知っておきたい食道良性疾患
主題
—食道良性腫瘍および腫瘍様病変の診断—平滑筋腫
Leiomyoma
松浦 倫子
1
,
河野 光泰
1
,
嶋本 有策
1
,
福田 弘武
1
,
岩上 裕吉
1
,
中平 博子
1
,
七條 智聖
1
,
前川 聡
1
,
金坂 卓
1
,
竹内 洋司
1
,
東野 晃治
1
,
上堂 文也
1
,
石原 立
1
Noriko Matsuura
1
1大阪国際がんセンター消化管内科
キーワード:
食道粘膜下腫瘍
,
平滑筋腫
,
leiomyoma
,
内視鏡診断
,
EUS
Keyword:
食道粘膜下腫瘍
,
平滑筋腫
,
leiomyoma
,
内視鏡診断
,
EUS
pp.251-255
発行日 2020年3月25日
Published Date 2020/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201965
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疾患の概念
食道平滑筋腫は,食道では最も頻度の高い粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)である.食道のGIMT(gastrointestinal mesenchymal tumor)の約90%を占めることが明らかとなっている1).一般的に無症状であり,健康診断や他疾患の精査中に偶然発見されることが多い.病理組織学的には,紡錘形細胞が束状に交錯し,細胞密度が低く,核分裂像をほとんど認めない.免疫組織染色では,α-SMAとdesminが強陽性であり,CD34,KITおよびS-100蛋白が陰性であることで診断される.
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