特集 消化器癌の拡大内視鏡診断
8 .十二指腸腫瘍・癌の拡大観察診断
山本 頼正
1
,
堀内 裕介
2
,
大前 雅実
2
,
平澤 俊明
2
,
由雄 敏之
2
,
石山 晃世志
2
,
土田 知宏
2
,
藤崎 順子
1
1昭和大学藤が丘病院消化器内科
2がん研有明病院上部消化管内科
キーワード:
表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍
,
NBI 併用拡大内視鏡
,
光学的生検
,
ウィーン分類
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
Keyword:
表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍
,
NBI 併用拡大内視鏡
,
光学的生検
,
ウィーン分類
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
pp.1719-1725
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000168
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近年,スクリーニングの内視鏡検査で偶然に発見される表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)が増加している.一般的に消化管腫瘍の確定診断には生検が行われるが,SNADETは生検の正診率が高くなく,また粘膜下層の線維化をきたすため,Narrow Band Imaging 併用拡大内視鏡(ME‒NBI)による精査が推奨されている.ME‒NBI でmicrosurface (MS),microvascular(MV)を評価し,SNADETの質的診断を行うが,とくにirregular MV の所見は癌の診断において生検と同等の可能性があり,ME‒NBI はoptical biopsy として有用と思われる.
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