特集 食道癌診療の進歩―現状と課題
4 .食道癌の治療(1)内視鏡治療
小田島 慎也
1
,
藤城 光弘
2
,
小池 和彦
1
1東京大学医学部附属病院消化器内科
2東京大学医学部附属病院消化器内科,同 光学医療診療部
キーワード:
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
アルゴンプラズマ凝固療法
,
光線力学的治療
Keyword:
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
アルゴンプラズマ凝固療法
,
光線力学的治療
pp.1219-1226
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000078
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内視鏡の治療適応と診断される食道癌は,内視鏡により原発巣を一括で切除でき,かつリンパ節転移の可能性がほぼ無視できるものに限定される.内視鏡治療は,この内視鏡治療適応病変を一括切除することを目的とする内視鏡切除術と,患者の併存疾患による問題,化学放射線療法後などの瘢痕を有するなどの病変の問題により内視鏡切除が困難と思われる病変に対するアルゴンプラズマ凝固療法や光線力学的治療などに代表される非切除術に大別される.それら治療法の適応は,それぞれのメリット,デメリットを理解し,かつ自身の技量を考慮して検討していく必要がある.
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