特集 食道癌診療の進歩―現状と課題
3 .食道癌の診断(2)進行度診断―深達度,転移,多発癌
鈴木 悠悟
1
,
飯塚 敏郎
1
,
菊池 大輔
1
,
大倉 遊
2
,
布袋屋 修
1
,
宇田川 晴司
2
1虎の門病院消化器内科
2虎の門病院消化器外科
キーワード:
食道癌
,
EUS
,
FDG‒PET
Keyword:
食道癌
,
EUS
,
FDG‒PET
pp.1211-1218
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000077
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わが国における食道癌治療は食道癌治療アルゴリズムに則り,進行度を基準として治療方針が決定される.進行度診断が治療戦略へ直結するため正確な評価が求めらる.食道癌の深達度,リンパ節転移,遠隔転移診断では,病変の深達度により各々の機器の診断精度が異なることを認識し,内視鏡検査,頸部および腹部超音波検査,食道造影検査,EUS,CT,MRI 検査,気管支内視鏡検査,FDG‒PET 検査,骨シンチグラフィーなどの検査を複数用いて総合的に診断することが重要である.各種検査についてその精度を明らかにすることが今後の課題とされる.
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