透析患者の薬,どう使いわける?
慢性C型肝炎治療薬
安藤 亮一
1
1石川記念会
キーワード:
慢性C型肝炎
,
直接型抗ウイルス薬(DAA)
,
HCV抗体
,
HCV-RNA
,
ウイルスの完全排除(SVR)
Keyword:
慢性C型肝炎
,
直接型抗ウイルス薬(DAA)
,
HCV抗体
,
HCV-RNA
,
ウイルスの完全排除(SVR)
pp.331-337
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003349
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透析患者では,慢性C型肝炎の合併が多くみられ,臨床的にも重要である.透析患者のHCV抗体の陽性率は,2007年においては9.84%で一般献血者0.54%よりも10倍以上であった.その後,年々低下傾向で,2023年では2.86%まで低下し,ウイルスの存在を示すHCV-RNAの陽性率は0.55%まで低下した.C型肝炎の診断においては,既感染や治療によりウイルスが排除できてもHCV抗体は引き続き陽性を示すため,確定診断にはHCV-RNA検査が必要である.

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