今月の主題 肝炎
技術解説
C型肝炎抗体検査の現状
石川 和克
1
,
阿部 弘一
2
,
岡野 継彦
2
Kazuyoshi ISHIKAWA
1
,
Kouichi ABE
2
,
Tsuguhiko OKANO
2
1岩手県立大学看護学部
2岩手医科大学医学部第1内科
キーワード:
HCV抗体
,
エピトープ
,
NS抗体
,
コア抗体
Keyword:
HCV抗体
,
エピトープ
,
NS抗体
,
コア抗体
pp.291-296
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904022
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HCV抗体の測定は手技が簡便でかつ定量測定が可能で,HCV感染の病態推移の客観的把握に適している.さらにHCV抗体は感染既往例もチェックできるので,集団を対象とした疫学的検討にも用いられる.NS抗体測定系,コア抗体測定系,両者を併せて測定する系がある.主にNS抗体は病態の活動性の指標として,コア抗体はウイルス血症やIFNの治療効果の判定の指標として用いられる.HCV-RNAの測定と併用することでその有用性は高まる.
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