Japanese
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特集 整形外科疾患の回復期リハビリテーション
現状と課題
Current Status and Issues in convalescent rehabilitation for Orthopedic Diseases
高橋 剛治
1
Koji Takahashi
1
1総合東京病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo General Hospital
キーワード:
整形外科疾患
,
回復期リハビリテーション
,
大腿骨近位部骨折
,
FIM
,
実績指数
Keyword:
整形外科疾患
,
回復期リハビリテーション
,
大腿骨近位部骨折
,
FIM
,
実績指数
pp.495-503
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202821
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はじめに
本稿では整形外科疾患の回復期リハビリテーションの現状と課題を論じる.回復期リハビリテーション病棟協会は回復期リハビリテーションに関するデータを収集して現状を把握している1).その調査対象病棟は,2021年6月1日時点で回復期リハビリテーションが把握しているすべての回復期リハビリテーション病棟(1,530病院,2,009病棟,90,946床)とし,そのうち有効回答は889病院と1,225病棟と56,007床から得られた.その結果をもとに整形外科疾患系と脳血管疾患系の差がわかりやすい部分を抽出し,整形外科疾患の回復期リハビリテーションの現状を述べる.
そして,2020年度と2022年度に回復リハビリテーション病棟入院料(施設基準)に関する重要な改定が行われた2).その重要な改定とは, ① 2020年度の回復期リハビリテーション病棟入院料の1の施設基準における実績指数の40と, ② 2022年度の回復期リハビリテーション病棟入院料の1と2の施設基準における重症者「4割以上」の2点である(表1).その2点を踏まえたうえで整形外科疾患の回復期リハビリテーションの課題を述べる.
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