特集 透析患者の骨粗鬆症と骨折を理解する
3.骨粗鬆症の診断(3)骨折を伴わない・伴う骨粗鬆症の画像診断
尾野 祐一
1
,
宮腰 尚久
1
1秋田大学整形外科
キーワード:
骨粗鬆症性椎体骨折
,
転移性脊椎腫瘍
,
化膿性脊椎炎
Keyword:
骨粗鬆症性椎体骨折
,
転移性脊椎腫瘍
,
化膿性脊椎炎
pp.260-267
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003336
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骨粗鬆症性椎体骨折の診断には画像検査は非常に重要である.適切な診断や治療の遅れはQOLの著しい低下を招くことがあり,早期の診断が求められる.安価で簡便であることから,画像診断の基本は単純X線であるが,CTやMRIを追加することで,診断率は向上し,さらに予後予測も可能となってきている.また,高齢者は転移性脊椎腫瘍や化膿性脊椎炎との鑑別も重要である.治療方針の決定,さらには病的骨折の鑑別にはCTやMRIが有用であり,症例に応じて検査を追加していくことが推奨される.本稿では骨粗鬆症性椎体骨折の画像診断のポイントおよび鑑別診断について解説した.

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