特集 特集透析患者の栄養状態と生活評価
2.実臨床における評価(5)認知能力の把握
村山 稔子
1
,
細島 康宏
2
,
蒲澤 秀門
2
1新潟県立大学人間生活学部健康栄養学科・管理栄養士
2新潟大学大学院医歯学総合研究科腎研究センター病態栄養学講座
キーワード:
認知機能
,
認知症
,
摂食嚥下障害
,
評価
Keyword:
認知機能
,
認知症
,
摂食嚥下障害
,
評価
pp.1509-1512
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002358
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高齢透析患者の増加により,認知症と判断される透析患者数は増加している.認知症の進行は,栄養状態とも関連していることから,高齢透析患者の栄養管理においてはその認知機能を把握して,適切な支援を行う必要がある.具体的には,摂取栄養量,体重や体組成の変化に加え,早期発見のため定期的にスクリーニングツールによって認知機能の評価を行うようにしていくことが望ましい.認知機能の低下がみられる患者の摂食嚥下機能の評価においては,食事の様子をよく観察し,多面的な評価を多職種で行いながら,その環境を整えるなどして,食べる力を引き出していく支援が重要となる.
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