特集 特集透析患者の栄養状態と生活評価
2.実臨床における評価(4)消化吸収状態の把握
徳丸 季聡
1,4
,
遠山 直志
2,4
,
岩田 恭宜
3,4
1金沢大学附属病院栄養管理部・管理栄養士
2金沢大学附属病院先端医療開発センター
3金沢大学附属病院感染制御部
4金沢大学大学院腎臓内科学
キーワード:
消化吸収試験
,
出雲スケール
,
透析
Keyword:
消化吸収試験
,
出雲スケール
,
透析
pp.1504-1508
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002357
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透析患者はさまざまな原因により消化吸収不良を生じ低栄養の要因となるため,栄養管理の観点から消化器症状の観察と評価が重要となる.消化器症状の観察において下痢・脂肪便・体重減少を認める場合は消化吸収不良を疑い,必要に応じて消化吸収試験を行う.消化吸収試験にはズダンⅢ染色や乳糖負荷試験などがある.消化器症状の評価には出雲スケールが有用である.出雲スケールは定量的かつ時系列に消化器症状を観察しやすい点や,患者が医療者に消化器症状を伝えやすい点が利点である.これらの情報を多職種で共有し,チーム医療にて透析患者の栄養管理を行うことが重要と考える.
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