特集 CKD・透析患者の最近の知見による体液管理
5.体液状態の評価・測定法(4)塩分摂取量の評価方法
永田 総一朗
1
,
加藤 明彦
2
1浜松医科大学第一内科
2浜松医科大学附属病院血液浄化療法部
キーワード:
塩分摂取量
,
24時間蓄尿法
,
随時尿法
,
質問票
Keyword:
塩分摂取量
,
24時間蓄尿法
,
随時尿法
,
質問票
pp.1148-1153
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001892
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過剰な塩分摂取は体液の貯留と強く関連しており,高血圧,心血管疾患(CVD),慢性腎臓病(CKD)などさまざまな病態を増悪させる.一方で,減塩は血圧低下や心疾患リスクを低下させ,CKDの進行を抑制する.減塩を行うために1日塩分摂取量を知る必要があり,24時間蓄尿や随時尿でのNa排泄量から推定する方法や質問票による推定がなされているが,それぞれに一長一短があり広く普及していない.本稿では現在までに報告されている塩分摂取量の評価方法を挙げ,それぞれの特徴と問題点について述べる.
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